みさは思う

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みさは思う

エミさんと会ったのは偶然。 仕事が早く終わったので夕飯でもとなり出掛けた居酒屋。 そこにエミさんとお付き合いをされている君島さんが居た。 初めましての挨拶をしたんだけれど、満席で座るところがない。 帰ろうとしたら、君島さんが「一緒に」と声をかけてくれたので同席をさせてもらった。 エミさんは、少し困った顔をしていたが、席を移ってくれた。 光一郎さんが話してくる感じとは少し違うように見える。 こっそりエミさんに二人で会えるか聞くと、あっさりOK 家に帰ってからエミさんにLINEをした。 エミさんから返信が来た。 待ち合わせのカフェに向かっているとエミさんが窓際にいるのが見えた。 なんて綺麗なんだろう。 光一郎さんは、こんな綺麗な人と結婚を考えていないなんて本当だろうか。 私が男なら絶対に離さないのにな。 エミさんは、光一郎さんについていろいろ知っている事は教えてくれた。 弁護士という仕事柄、クライアントとの関係でデートもキャンセルする事が多く、付き合った人達とはうまく行かなかったようだ。 私は、看護師なので夜勤もある交代勤務なので、そう頻繁に会えるわけでもなく、彼の都合が良くても私がダメな事も多い。 そんなこんなで会える時は嬉しい。 エミさんは別れ際に「彼に私と結婚する気がありますか?って聞いてみるたら?そうしたらおのずと答えが出ると思う」と言った。 「また会ってくれますか?」の問いに、にっこり笑って手を挙げて去っていった。 本当に素敵な人。 さて私も答えを出さないと。 そう思いながら彼にメッセージを送った。
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