197人が本棚に入れています
本棚に追加
正孝
おさむから妹のエミと結婚したいと話をもらった時には「マジで?」と思った。
あんな小さな女の子のお願いを覚えていたなんて。
思い返せば、おさむは時々エミちゃんは元気でいるかとか付き合っている人はいるかとか聞いて来たな。
エミが家を出て行くきっかけを作ったのは俺だ。
ケイトにエミとの関係を改善するように何度も訴えられている。
俺は、エミが怒って家を出て行ったが結婚式には
来るだろうとたかを括っていた。
だがエミは結婚式には現れなかった。
謝りたくても肝心のエミがどこにいるのかもわからない状況では、ケイトの願いを叶えてあげる事はできない。
両親からも、今はエミをそっとしておいて欲しいと言われたら、俺は何もできないで今に至る。
そこに現れた君島おさむの話。
これに乗らない手はない。
弟の悠斗を巻き込み、キミジマとサカキバラの婚姻を成功させ、ケイトとエミの関係も改善させようと思う。
さて、これから悠斗を呼び出し計画を練る事にしよう。
最初のコメントを投稿しよう!