思い出

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思い出

女子会からどうやって帰って来たのか思い出せない。 後で、静香ちゃんに聞いてみなきゃ。 そう思いながら携帯を手にすると、弁護士からとみささんからメッセージが届いていた。 弁護士からは「大成功!!」 みささんからは「プロポーズしてもらえて嬉しいです」 そうかぁ、成功したんだ〜良かった。 何だかホッとした。 返事しないとと思っていたら、おさむさんから着信。 「おはようございます」の声の奥から聞こえる鳥の声。 「おはようございます」と返事をしながら耳を澄ます。 「エミちゃんどうされましたか?」と聞かれ、あれ?いつからエミさんからエミちゃんに? 「もしもし?」 「あ、すみません。今どちらですか?」 「今、軽井沢の別荘ですが」 軽井沢? あれ?昔、小さい頃に行ったような、、、? 思い出せない。 「エミちゃん、どうしましたか?」 「あ、すみません。昨夜、女子会で飲みすぎたようで、まだ頭がスッキリしてなくて」 「「そうだったんですね」」うん? 2人の声がするのは気のせい? 「エミちゃん?」 「あ、すみません」 さっきから何を謝ってるの私。 「あの、どうされたんですか?」 「姉がドレスの直しが終わったので近いうちに来て欲しいと言われてね。エミちゃんの都合の良い日を教えて欲しいんだ」 「あ、はい。今日でもいいです。」 「では、姉の確認をとりますね。また後ほど連絡します」と電話が切れた。 その頃、軽井沢には正孝がいたようだ。 「おい、ダメじゃないか」 「悪い悪い」と苦笑いする正孝をみて、こいつは昔からやらかすなぁと、おさむは思った。 「軽井沢で思い出すかな?エミ」 「どうだろう。小さかったし、それに今起きたばかりのようだったからな」 などと言いながら美咲さんに電話をするのを眺めている正孝は「思い出すといいなあ」と思っている。
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