サロンで

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私は、こんなにも思ってくれているなんて思わなかった。 信じてみようかな。 星に願いを叶えてくださいって頼んだようだし。 「エミちゃん、返事をくれないか」 おさむさんの声に顔をあげ 「おさむさん、ありがとうございます。こんな私ですがよろしくお願いします」 そう答えると、おさむさんはとっても嬉しそうな顔をして 「じゃあ受け取ってくれるね」と指輪をはめてくれた。 「今度のキミジマのパーティーで、僕達の婚約も発表しよう」そう言うおさむさんはかっこいいと思った。 おさむさんの優しい眼差しにくらくらしちゃう。 「いいね」と言うので「はい。でも恥ずかしいです」 そう返事をした。 これって榊原の家にも伝えた方がいいのかな? これが大事に発展するなんて、この時には思ってもいなかった。
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