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悠斗の戦略
ジェシカを空港まで送って行った悠斗が帰って来た。
「悠斗さん、ジェシカを送ってくれてありがとう」とケイトが玄関まで出て来ていた。
「ジェシカが、ケイトにごめんなさいって言ってたよ」と明るく答える。
「婚約のパーティーであんな事になってしまって、ますますエミに嫌われたわよね」
「あ、この間姉貴にあった時に、あの部屋の事を話しておいたよ」
「怒っていたでしょ?」
「かってに使ってくれて良いんだけど。って言ってたから、気にしなくていいと思うよ」そう答えても、まだ気にしている様子。
これは近いうちに2人を合わせた方がいいな。
そんな事を思いながら、事の発端を作った兄貴に動いてもらおうと思う。
これは、おさむさんにも協力してもらった方がいいよな。
うんうん、そうしよう。
ウヒヒヒヒ。
そんな俺を胡散臭そうに見ている、ケイトに
「心配ないさ〜🎵」と手を振り自室に向かう。
さて、作戦を練らねばならないから、メンバーを招集しなきゃね。
あのエミと言う姉貴は、頑固でへそ曲がりなところもあって素直じゃない。
そんな人が良く婚約できたと思って。
おさむさんも苦労するかもなぁ。
ま、それはそれで置いておいて、今はケイトとの関係を良好なものにする事が大事だからね。
うまく行けば、君島と榊原の家族とも行き来ができて賑やかになると思うしね。
まずは兄貴からあたってみるか。
ケイトのためなら、あの堅物な兄貴だって何とかしたいと思うだろうしね。
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