ケイトの気持ち

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全くなんだあの態度‼️ 我が姉だが腹が立って仕方がない。 あの場は、おさむさんが収めてくれたけれど、彼がいなかったら一発お見舞いしていたかもしれない。 これは頭を冷やしてから帰らないとだな。 そう思った俺はコンビニに寄ってコーヒーを買った。 何でコーヒーかって? 小さな頃から、頭に血が上った時にコーヒーを飲んだら、あまりの苦さで怒り何治ったから。 夜風に当たりながらコーヒーを飲むと次第に頭が冴えて来た。 さてと、帰ったら兄貴とケイトさんに今夜の事を話して予定を聞くかな。 あーそれにしても、兄貴可愛い母親の行きすぎた言動はどうにかしないと。 それとセンスの無さ。 姉貴が怒るのも仕方がないと思う。 ピンクのレースのフリフリのロングドレス。 可愛い子なら似合うと思うんだけれど。 姉貴には似合わないわなぁ。 女の子は、こういうお洋服が絶対に似合うって思い込んでいる。 でもなぁ。 母親は、似合う子とそうでない子がいるって思わないんだろうなぁ。 俺たちも小さな頃は、どこかの王子様かよ!って服装だったしな。 それが変だとわかったのは、幼稚園に入ってから。 「ゆうとくん、何でそんなお洋服を着ているの?」 「童話に出て来る王子様のまね?」 「髪型も王子様みたいね」 と、女の子に言われた。 兄貴もそうだったから、何もおかしいとは思わなかったんだよな。 父親にそれを伝えたら、次の日からTシャツとかポロシャツとかに変わった。 しばらく母親は、口を開かなくなった。 あの時に、父と喧嘩したんだろうか。 あれから兄貴も俺も友達から笑われなくなった。 そして友達ができた。
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