ケイトの気持ち

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あの日、おさむさんから「エミは、ちゃんとケイトさんに謝りましょうね」と言われた。 確かに、私と母の間の事を自分の言動のせいだと長年の思い込み悲しい思いをさせてしまった事は申し訳ないと思う。 それはきちんとお詫びする。 そして、あの部屋は好きなように使って欲しいって伝える。 悠斗の怒りも当然だと思う。 ケイトさんの事で間に入ろうとしてくれた事に感謝する。 ただ兄の正孝が、私の部屋の事で母親と私が揉めたのが家出の原因と言えば、ケイトさんがこれほど悩まなくて済んだはず。 それは会った時に言おうと思ってる。 悠斗が2人の都合の良い日を連絡してくれるから、お詫びも兼ねてご馳走した。 おさむさんもその方が良いと、お店を予約してくれると言う。 本当に優しくて良い人だ。 今も隣で雑誌を読んでいる姿はカッコ良すぎる。 近いうちにウエディングドレスの相談にも一緒に行ってくれると言うし、結婚式を何処でするかホテルとかのパンフレットとか2人で見るのも楽しい。 招待客も多くなりそうなので、結婚式は身内と仲の良い人のみにして、披露宴には両家の関係者も招待する事に落ち着きそうだ。 家の関係者は、父親と正孝にお願いしておけば良いし。
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