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翔太は眉を吊り上げる。
「拒否されたって俺の思いは変わりませんよ。ストーカー一直線です」
それもそうだなと納得した。こいつは追いかけたい人間なんだから拒否されたって構わないんだろう。
「相手に好かれなきゃ諦められねぇってことか」
「まぁ。でも両思いになれるなら良いですね。重すぎるのは苦手ってだけで」
「面倒くせぇな」
ハハハと笑うと、僅かに手首を握る手に力が入った気がした。
「そうですね。面倒臭いかも」
翔太はそう言って目を伏せた。そして再びゆっくりと目を開く。
「ストーカーも悪くないって思っちゃってまスもん」
翔太から醸し出される仄昏い空気に俺は思わずゴクリと喉を鳴らした。
(なんか変な空気だ。ヤベェな)
猪突猛進なのは百歩譲って良いとしよう。けど、犯罪者まっしぐらな考えは止めてやらねぇとダメじゃねぇか?
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