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天使は名乗らない。
そのまま全ての世界の生命に語りかけた。
「我らはテオス。
全てなる生命に次ぐ。
我らが神に全てを捧げよ」
人々は恐怖した。
その声に恐怖した。
犬も猫を含む動物。
そして全てなる人。
死を覚悟し発狂するモノもいた。
ただひとり。
ただひとりを除いては……
少年の名前は黄昏ボク。
どこにでもいる苛められっ子だ。
年齢は4歳。
今日も他の子供達に石を投げられ泣いていた。
だけど、周りの人間は泣き叫び発狂する。
でも、ボクは違った。
「どうしたの?」
ボクは恐る恐る尋ねた。
「聞こえなかったのかよ……」
「10円ガムでも捧げとけばいいんじゃないかな」
ボクは空気が読めない。
それがイジメを加速させる原因でもあった。
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