5人が本棚に入れています
本棚に追加
第1章「狂う日常」
No.0,プロローグ
鳴り止まない通知。担当編集者の嬉しそうな声。どんどん売れていく本。
綴っている文字を消すかのように『✕』と書かれ、床を埋め尽くしている原稿用紙。
そして――豆鉄砲を食らったかのような顔をしている僕の隣で、不気味な笑みを浮かべている……幽霊。
「これで共犯者だね」
そう告げては、僕の手を握っては、恋人繋ぎをする。愛おしい人物を見つめるように、僕を見て幸せそうにした。
これは、僕が死ぬまでの物語。
最初のコメントを投稿しよう!