第1章『共犯』

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第1章『共犯』

No.0,プロローグ 鳴り止まない通知。担当編集者の嬉しそうな声。どんどん売れていく本。 綴っている文字を消すかのように『✕』と書かれ、床を埋め尽くしている原稿用紙。 そして――豆鉄砲を食らったかのような顔をしている僕の隣で、不気味な笑みを浮かべている……幽霊。 「これで共犯だね」 そう告げては、僕の手を握っては、恋人繋ぎをする。愛おしい人物を見つめるように、僕を見て幸せそうにした。 これは、僕が死ぬまでの物語。
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