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「町の銀行に持って行って見てもらわないと、正確な価値は分からないよ」
ミニブタがそう言うと、バラはとてもがっかりした顔になった。
そしてうつむきながら、恥ずかしそうにこう言った。
「お腹が空いてるの…、何か食べさせてもらえない?」
バラでもお腹が空くんだな。
ミニブタはそう思いながら言った。
「いいよ。銅貨だけ預からせて。でも、お釣りを渡すのは来週になるよ」
バラが顔を上げて、ミニブタをまじまじと見た。
「月曜日に銀行に行って、そのお金がいくらになるのか聞いて来るから」
バラはこくりと頷いた。
「じゃあ、好きな席に座ってメニューを決めて。今日のおすすめはチーズとハムのガレットだよ」
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