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それを見た修は、またパニックになった。
飛び跳ねた女の下半身は明らかに魚で、つまりそれは、人魚だったのである。
修は人魚が人を喰うという映画を見たことがあった。
そしてさっき、修は傷口を人魚に舐められた。
こんな最後があるだろうか。
けれども、よく考えてみればこれはサメに食べられるよりも、まだましなのではないだろうか。
暗くてよく見えなかったが、かなりの美少女だった。
修はもう正直に言って、これ以上泳ぐのも疲れ果てた。
いっそあの可愛らしい人魚に食べられて、自分の最後にしたいという気持ちにもなってきた。
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