3/3
前へ
/27ページ
次へ
「ねぇ、名前なんてゆうの?」 「上杉修弥(しゅうや)」 「5年生だよね?私も5年で、名前は…」 「5年1組、紺野(こんの)梨花。さっきプリントに書いてたじゃん」 やっぱり素っ気ない言い方だ。でも、ちゃんと名前を見て覚えてくれてたし、機嫌が悪い訳ではないらしい。 「あ、そーだったね。ねぇ、この本借りてもいい?家でちゃんと読んでみるよ」 ちょうどその時、司書の先生が戻ってきた。 「ごめんねー、遅くなって。上杉くん、留守番ありがとうね」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加