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「ねぇ、名前なんてゆうの?」
「上杉修弥」
「5年生だよね?私も5年で、名前は…」
「5年1組、紺野梨花。さっきプリントに書いてたじゃん」
やっぱり素っ気ない言い方だ。でも、ちゃんと名前を見て覚えてくれてたし、機嫌が悪い訳ではないらしい。
「あ、そーだったね。ねぇ、この本借りてもいい?家でちゃんと読んでみるよ」
ちょうどその時、司書の先生が戻ってきた。
「ごめんねー、遅くなって。上杉くん、留守番ありがとうね」
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