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エピソード①・おかしな彼女
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エピソード①・おかしな彼女
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「好きですっ!」
「へ?」
今朝会社に行く前にいつも寄るコンビニでいつもと同じシャケおにぎりと緑茶を買っていつもと変わらず外のベンチでいつも通り1人で昼飯を食ってたら見た事ない若い女の子に突然告られた。スーツ着てるし、うちの会社のカード首からぶら下げてるから多分うちの会社の子だとは思うけど見た事ないんだよな…新入社員の子かな?
「…えっと…なに?」
好きですとか何とかって言葉が聞こえた気がして聞き返すとその子は顔を真っ赤にしながら「野口さんの事が好きなんです!」とはっきりもう一回言って来た。
「野口さんの事が好…」
「あーあー!もう良い!聞こえたから、今度はちゃんと聞いたからもう言わなくて良いよ!」
「じゃ、じゃあ付き合ってもらえるんですね!?」
なんでそうなるんだよ!?まだ聞こえたって言っただけでOKって言ってないだろ!?
「それはちょっと待って」
「えっ!?駄目なんですか!?そんな…私本気で野口さんが好きだから三カ月かけて台本作って九ヶ月かけて練習して今年ようやく本番に挑んだのに…駄目だなんてっ…!」
「いや駄目とかもまだ別に言ってないし…つうかちょっと落ち着いてくれる?」
ってか俺に告るために1年もかけるとかこの子ヤバくないか!?
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