楽しかった日々

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「え、私が皆さんのお手伝いを?」 「そう。何でも、これから先仕事が立て込んで大変らしいのよ。瞳子は相変わらず司会の仕事も控えてるから、もし良かったらアートプラネッツで手伝ってみたらどう?」 千秋の言葉を半信半疑で聞いていた瞳子は、じわじわと実感が湧いてきたように顔をほころばせる。 「またあそこに戻ってもいいんですか?私」 「ええ。皆さんがぜひ瞳子に手伝って欲しいって。どう?やってみる?」 「はい、やりたいです!」 満面の笑みを浮かべる瞳子に、千秋は参ったとばかりに苦笑いする。 「すごいわねー、瞳子にこんな顔させるなんて。さすがはアートプラネッツ。ちょっと妬いちゃうな」 ポツリと呟いた千秋に、瞳子が、え?と首を傾げる。 「ううん、何でもない。じゃあ、行ってらっしゃい!しっかりお手伝いしてきてね」 「はい!」 瞳子は再び笑顔で頷いた。
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