雪の芸術

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「わあ、なんて綺麗…」 メインホールには氷のお城がそびえ立ち、その周りを彩るようにキラキラと雪の結晶が舞い落ちる。 そのスケールに瞳子は思わず息を呑んだ。 (素敵。まるで夢の国にいるみたい) お城に近づくと、パーッと目の前の映像がお城の内部に変わった。 足を踏み入れるような感覚で、もう一歩前に歩み出る。 すると今度は、透明の螺旋階段が現れた。 階段を登るように視線を上げると、目に映る映像も天井へと変わっていく。 大きなクリスタルのシャンデリアに、瞳子はうっとりと両手を組んで見とれた。 繊細で美しく、圧倒される程綺麗な世界。 (本当に芸術的。感動で胸がいっぱいになる) 瞳子はいつまでも感嘆のため息をついていた。
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