バースデーパーティー

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「やーれやれ。ちょこまかうるさいのが静かになったと思ったら、酔いつぶれてんのな」 赤い顔でテーブルに突っ伏している透を見ながら、吾郎が呆れる。 「よほど楽しかったんだろう。最近ずっと俺ら4人で顔つき合わせて、カリカリしてたからな」 洋平が大人の余裕を漂わせながらそう言い、またワインを口にする。 「皆さんお忙しいのに、今夜は本当にありがとうございました」 改めて頭を下げる瞳子に、洋平と吾郎は優しく微笑んだ。 「こちらこそ。瞳子ちゃんに久しぶりに会えて嬉しかったよ」 「ああ。元気そうで良かった。またいつでも遊びに来てくれ」 はい!と瞳子も笑顔で頷く。 「そろそろ帰った方がいい。送っていく」 大河が車のキーを手に立ち上がった。 「あれ、お前飲んでなかったんだ?」 「ああ」 「へえ。ずーっと黙ってるから、てっきり一人酒でも楽しんでるのかと思ってたのに」 洋平の言葉をかわし、大河は瞳子をドアへと促す。 「それではここで。洋平さん、吾郎さん、今夜はありがとうございました。おやすみなさい」 「おやすみ、瞳子ちゃん」 「またな!」 瞳子はにっこりと笑顔を残してオフィスをあとにした。
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