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変わりゆく心
『無事に帰国しました』
数日後。
待ちに待った大河からのメッセージに、瞳子はパッと顔を輝かせる。
『お帰りなさい!お疲れ様でした』
『ただいま。お土産を渡したいんだけど、明日仕事が終わる頃に、事務所に迎えに行ってもいいかな?』
『はい、大丈夫です』
『分かった。じゃあ明日』
『はい。よろしくお願いします』
返信すると、瞳子は思わず胸にスマートフォンを抱きしめる。
(やっと会えるんだ!)
どうしてこんな気持ちになるのか、考えようともせずに、瞳子はただ大河に会える喜びに満面の笑みを浮かべていた。
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