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「瞳子…」
大河はギュッと強く瞳子を抱きしめると、後頭部に手をやり上を向かせる。
すぐさまその唇を奪い、深く、激しく、何度もキスを浴びせた。
「んっ…」
小さく吐息を洩らす瞳子の身体から、徐々に力が抜けていく。
キスから逃れようとするのを許さず、大河は更に強く瞳子を抱きしめ、荒々しく舌を絡める。
そのままベッドに押し倒すと、真上から瞳子を見つめた。
「瞳子…。俺はお前が欲しい。俺の愛情を全てぶつけたい。受け止めてくれるか?」
肩で息を繰り返していた瞳子は、じっと大河を見つめ返し、はい、と頷いた。
大河は堪らないというようにギュッと切なく表情を歪め、一気に瞳子に覆いかぶさった。
熱にうかされたように、瞳子…と呟きながらキスを繰り返し、髪の中に指をくぐらせ、白くて綺麗な首筋をなで下ろす。
その指を追いかけるように唇を這わせると、瞳子は仰け反って吐息をつく。
何も考えられなくなった大河は、瞳子の鎖骨をなぞり、貪るように口づけた。
シーツをキュッと握りしめ、瞳子は背中を浮かせながら大河の激情を受け止める。
いつの間にかバスローブの胸元がはだけ、瞳子の豊満な胸の谷間が露わになっていた。
大河はチュッと音を立てて瞳子の胸元から唇を離すと、もう一度、瞳子、と声をかける。
「少しでも嫌だと感じたら、いつでも俺を払いのけて」
真剣なその眼差しに、瞳子はコクリと頷く。
大河は優しく微笑むと、瞳子の頭をそっとなでてからゆっくりと唇にキスをする。
まるで壊れ物に触れるように、愛おしそうに頬に手を添え、何度も何度も口づけた。
やがて瞳子の耳元で、愛してる、と囁くと、バスローブの上から瞳子の左胸に手を載せた。
しばらくそのままで、頬や首筋にキスを落としながら、瞳子の様子をうかがう。
瞳子が目を閉じて大河に身を任せていると、大河はゆっくりと右手を動かし始めた。
胸を触られている、と瞳子は一瞬恥ずかしさに駆られたが、それよりも大好きな大河に触れられていることが嬉しかった。
大河は優しく優しく、まるで心を解きほぐすように、身体に触れてくれる。
うっとりとその心地良さを味わっていた瞳子は、だんだん感覚が研ぎ澄まされていくのを感じた。
大河に触れられている箇所に意識が集中し、知らず知らずのうちに身体に力が入る。
バスローブの下で胸の真ん中がツンと硬さを持ち始めたのが分かり、瞳子は思わず身体を仰け反らせる。
だがそれは、差し出すように大河に胸を突き出し、ますます己の感覚を敏感にさせるだけだった。
逃れようと身をよじるが、それも、大きな胸を揺らして、更なる行為をねだるようにしか見えない。
瞳子はどうしていいか分からず、ただ何かが押し寄せてくる感覚に身悶えながら耐える。
大河は瞳子の反応を見ながら大きな胸を揉みしだき、遂に人差し指を伸ばして中央の固い蕾に触れた。
「んんっ!」
瞳子の胸がピクンと跳ね、駆け抜ける痺れに耐えるように身を固くする。
やがてクタッと身体の力を抜くと、おずおずと視線を上げて大河を見つめた。
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