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「なんで?お母さん、なんで?!」
「足の骨折もあるけど……頭もぶっているからかな?真桜は」
「頭?頭はなんともないよ?」
「記憶、、ないんでしょ?落ちた時の」
「そりゃそうだけど……」
「そちらの方の心配もあるからね?」
「そんな!今は6月じゃん!そんなに入院したら……学校はどうするの?夏休みになっちゃうじゃん!」
「それは学校の先生方に協力してもらうから」
「ヤダよ!皆んなに会いたいよ!!」
「真桜……」
安宅 美奈は困ってしまった。
「真桜ちゃん。大丈夫!皆んな、お見舞いに来るから。俺、そう皆んなに言っとくから。少しでも早く退院できるようにしな?な?」
「圭太……」
真桜は圭太を見て、コクリと頷いた。
美桜は。
このまま真桜の記憶が戻らないといい……と思っていた。
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