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その日のうちに、亜佐飛は四人の前で結果を発表しなければならないことになっていた。亜佐飛は家族と夕飯を食べた後、集合場所へと向かう。堂領家の御曹司たちはすでに全員集まっていた。
「亜佐飛ちゃん、だれのデートプランがいちばんよかった?」
千綺がたずねる。
「まず、鴻数くん。鴻数くんのデートは、千綺くんたちとの勝負を抜きにした、等身大なところがよかった。でも、ホテルじゃなくてもできること、という点が引っかかったかな」
「それはそうだよね。だけど、自分のやりたかったことで亜佐飛ちゃんと遊べて、後悔はないよ」
亜佐飛に選ばれずとも、鴻数は清々しい表情をしていた。
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