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幸せを掴み取る王子様
「あっ、ああっ!! ひぁ!! あああああっ!?」
俺はアルト・エーヴィヒ・レシエンテという、金の髪に蒼い瞳を持つこのレシエンテ国の第一王子で王太子だ。俺はさっきまで気持ちの良い眠りの中にいた、そうしていたらそれよりも強い刺激があって快楽を感じた。体中が気持ちが良くて仕方がなかった、ふわふわとした心地よさに包まれて俺は目を覚ました。そうしたら、俺付きの騎士である黒髪に金色の瞳のアインスト・ウェトゥム・ノウスが俺を裸にして犯していた。
「うっわぁ!?」
「アルト殿下、お寝覚めですか。それではすぐに私のものを抜きます、そして私は自害します」
「ちょっと待て!! 抜くな!! そして自害なんかするな!!」
「ですがアルト殿下の魔女の呪いが解けた以上、私などがアルト殿下を汚した罰を受けませんと」
「あー、魔女ね。舞踏会の時のことか、そうか思い出したぞ。だからそのまま動くな」
「御意のままに、アルト殿下」
そうだ俺は舞踏会に招待された魔女にちょっかいを出して、魔法なんか存在するものかと挑発したんだった。そうしたら魔女が静かに俺に向かって魔法をかけたのだ。
『この無礼者は茨に守られ二度と覚めない眠りにつくだろう、茨が許したこの者が本当に愛する者と性交しないとこの魔法は解けず、この者はおそらく死ぬまで眠り続けるだろう』
そう言うと魔女は姿を消した、でもその時の俺には何も起きず俺はそのまま舞踏会を続けた。そして、酔ってしまったことにして王太子の部屋ではなく、俺は離れの部屋で眠りについたんだった。
「それで今はどういう状況なんだ、アインスト」
「王子が離れの部屋で眠りにつかれて、もう三週間が経ちます。その間にご婚約者が呪いを解こうとこの離れに近づきましたが、魔法で生えた茨に遮られ駄目でした、他にも山ほどのご令嬢が挑戦しましたが無理でした」
「それでお前が試してみたのか? どうして? 俺のことをあんなに嫌っていたのに?」
「私はアルト殿下に愛されているとは思いません、それにアルト殿下を嫌ってもおりません。ただアルト殿下が王太子になりたくないと我儘を言って、弟のカイン殿下に王太子の座は譲るというから反対しただけです」
「お前、俺の使命した王太子付きの騎士を辞めようとしたじゃないか。それに最近はいつも俺に怒っていて、目も合わせてくれなかった」
「邪念を持つ私などが王太子のお付きの騎士であることは、もう不敬だと思って辞めようとしたのです。それに私はアルト殿下に怒ってなどいません、目も合わせられなかったのはそれは……」
そう言うとアインストは俺から離れようとした、俺は足をアインストの背中で組んで俺から離れられないようにした。アインストが初めて俺を正面から見た、その綺麗な金色の瞳は困惑とそれに情欲で溢れていた。俺と性交してアインストも興奮しているのだ、俺は昔からカッコ良くて俺を守ってくれて優しいアインストが好きだった、だからそのアインストに抱かれていると思ったら興奮してきた。
「アインスト、茨を見ろ。まだ消えてない、呪いが解けてないんだ」
「でっ、でもこれ以上私などが、アルト殿下を汚すわけには!?」
「いいからアインスト俺を抱いてくれよ、ここに入れた時点で俺がお前を愛してるって分かってるだろう?」
「あっ、アルト殿下がまさかそのような感情をお持ちであるはずがない。魔女の呪いが不完全だったのでしょう、私が茨の中に入れたのはただの偶然です」
「それじゃ、俺を抱いたのも偶然か? 俺はなアインスト凄く嬉しいぜ、ずっとお前が好きだった。でもお前は俺が王太子だからといって全く相手にせず、俺の愛を囁く言葉も聞いてくれなかった」
「だっ、だってアルト殿下は王太子です!! 私のような者ではお傍にいるだけで光栄でした、それ以上の愛情など私には与えられるべきではありませんでした」
そう言ってアインストが俺の足をほどいて離れていこうとした、その瞬間に俺はまた眠くなっていき茨がこの離れの部屋をさらに覆った。アインストはそんな状況をみて、また俺を抱いてくれた。俺はアインストのものを体の中に感じて嬉しくてまた目が覚めた、そうして俺はアインストに助けてくれるように懇願した。
「アインスト、魔女の呪いを完全に解いてくれよ。お前のもので俺を滅茶苦茶に抱いてくれ、それか俺のことを愛してないならこのまま去ってくれ」
「………………密かにお慕いしておりました、アルト殿下。お覚悟をなさってください、自分でも目の前にいる貴方が魅力的で我慢ができそうにありません」
「ああっ!! ひぁ!? ああっ、アインスト!! 気持ち良い!! もっと、もっと愛して!!」
「はい、お望みのままに」
「やぁ!! アインストもっとぉ!! 胸も触って、前もいじってぇ!! ああっ、ひぁ!? 気持ち良い!!」
「アルト殿下は胸を舐めたり、噛まれると気持ちが良いのですね。前のものもすっかり立ち上がって、精液がとろとろ溢れていますよ」
アインストは俺を愛してると認めた、それと同時に覚悟を決めたのか俺を激しく抱き始めた。俺は気持ち良いところを触ってほしくて、アインストにおねだりをしてあちこちいじられていってしまった。でもアインストは俺がいっているにもかかわらず腰を動かし続けて、俺はいってるのに凄く気持ち良い刺激を与えられて気が変になるかと思った。
「ああんっ!! アインスト!! 俺、今いってるのに!! そんなにされたら、やぁ!! 気持ち良くて変になりそう!!」
「私もアルト殿下の中が締め付けてきて気持ちが良い、ずっと夢みていたようにアルト殿下を抱けて幸せです」
「アルト殿下って止めて!! アルトって呼んで!! ああっ、ねぇ、アインスト!! ああっ、気持ち良いよぉ!?」
「アルト、アルト好きです。幼い貴方を守るように命令されてから、天真爛漫な貴方を見て好きになっていくのを止められなかった、アルト。貴方が好きです、本当に愛してる」
「ああっ、アインストの精液が俺の中に!? えっ? いったのにまだ固くて、ああんっ!! ひぁ!? 気持ちが良いよ!!」
「あっ、申し訳ありません。アルトの中に出してしまいました、でもまだ私自身がもう止められない状態です」
アインストは俺のことを貪るように抱いた、俺は愛しているアインストから愛されて幸せだった。名前で呼ばれるのが嬉しくて、その度にアインストのものを締めつけた。アインストは俺の中に射精したのに、まだ勃起したままでそのまま激しく抱いてくれた。俺たちはお互いに愛し合って性交の快楽の絶頂を味わった。結局俺はアインストに五回も精液を注がれた、事が終わってふらふらと立ち上がったら、アインストの精液が溢れ出て俺の足を汚した。
「大丈夫ですか、アルト」
「うん、平気。アインストの精液が溢れてきただけ、ねぇキスしてアインスト」
「はい、アルト」
「もう手の甲の忠誠のキスじゃなくて、口にして舌も絡めて思いっきりキスして」
「はっ、はい!? アルト、んん!?」
「アインスト、もっとキスして、もっとだ!! んくっ!!」
俺はアインストから抱いて貰うとキスもおねだりした、最初は忠誠のキスをしたので俺は思いっきり舌を絡めて、欲情たっぷりのキスをしてやった。それからお風呂に入って、アインストの出したものをかきだそうとしたら、またアインストにお風呂で後ろから襲われた。俺は壁に押し付けられてお尻だけアインストに突き出されて、そうして立ったままでアインストから犯された。凄く気持ちが良くて、俺は喘ぎ声を上げ続けた。
「やぁ!! そんな突然しちゃらめぇ!? ああっ、ああんっ!! 気持ち良い、気持ち良いよ!!」
「アルトが私を誘ったんですよ、私の前で足を開いて中のものを指でかき出そうするから」
「ああっ!! だって中にいれたままだとお腹をこわすって!! やだぁ!! 止めないで!! アインスト、もっと激しく犯して!!」
「あとで私が全部中に入れたものをかき出してあげます、今はとても止められそうにないです!!」
「ああっ!! やぁん!! ああっ!! アインスト、俺のこと好き!? ねぇ、愛してる!?」
「はい、アルト。貴方が好きです、心から愛しています!! さぁ、私のことを中で感じて!!」
結局、お風呂でアインストに二回俺は抱かれた、それから体の中に入ったアインストの精液を彼の指でかき出して貰った。それが気持ち良くてまたアインストに抱かれたいくらいだった、でもこれからの俺たちはいろいろと忙しいのだ。俺は主人に手を出して自害してお詫びをというアインストを止めて、茨の隙間から離れの部屋を抜け出した。
「いいか、アインスト。正面の門を通るまでは、俺はアインストの従者だからな」
「アルト殿下、一体貴方は何をなさるおつもりですか?」
「全部、上手くいったら教えてやるから、今は俺の言う通りに動けよ。それから俺はアルト殿下じゃない、ただのアルトだからな」
「……承知致しました」
そうして俺たちは少しだけ庭で睡眠をとると翌日の昼に動きだした、俺はローブを被りアインストの従者のような恰好をして、アインストと一緒に堂々と正面の門を出て王宮から逃げ出した。更に俺は懇意にしていた商人のところにアインストと一緒に行き、王宮から持ち出した宝石で馬車を裏取引で買った。ついでに市民の身分証を二人分偽造して貰い、アインストにも平民の格好をしてもらった。そうして、俺たちは堂々と都から逃げ出したのだ。
「そろそろ教えてください、アルト。これは貴方が全て仕組んだことなのですか?」
「そうだよ、アインストが俺になかなか手を出さないから、魔女にいろいろ頼んで俺が仕組んだことだよ」
「それでは魔女とのやり取りは演技だったのですね!?」
「うん、俺が頼んだのは魔法の眠りと、俺と俺が本当に愛している者しか通れない、百年持つ頑丈な茨を俺が眠った場所に作ってくれってことだけ」
「私たちはこれからどうするのですか? 王太子を辞めて本当によろしいのですか?」
「俺たちはこれから隣のウェスト国へ向かう、そこで何か仕事を見つけてアインストと一緒に暮らすよ。ウェスト国は同性愛にも寛容な国だからね、王太子の仕事は全部できるように弟を特訓しておいた」
俺が全てのネタばらしをしたらアインストは頭を抱えていた、もしかしたらアインストが後悔しているのかと思って俺はこう言った。
「アインストが嫌だったら、国に戻っていいよ。俺だけここに残るから」
「こんな野原のど真ん中に残って、アルトはどうするんです?」
「アインスト以外と結婚するなんて地獄だから、俺はここで潔く毒を飲んで自害するよ」
「――――――!?」
「大丈夫だよ、苦しまない毒だからこれも魔女から貰ったんだ。あっ!?」
「もうこれは必要ありません、私たちはウェスト国へ向かいます」
アインストは俺が自害用に持っていた毒の小瓶をその場に叩きつけて割った、そして馬車をウェスト国に向けて進めはじめた。
「もう私から離しませんよ、アルト」
「うんっ!! アインスト、大好き!!」
俺はアインストと一緒に御者台に乗って、誰もいなかったのでアインストに抱き着いた。アインストは優しく微笑んで何も言わず、俺のことを振りほどいたりはしなかった。そうして俺とアインストはウェスト国まで旅をして、その後はお互いに仕事を見つけて小さな家で愛し合いながら最期まで幸せに暮らした。
「そうそう、王子様は最後まで幸せに暮らさなきゃね」
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