マカロン

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その日、教室が騒がしかった。 小3の始業式の日。 あと3か月程で学年が上がるタイミングに、君は転校してきた。 人見知りで友達の少ない俺はこの騒がしい原因を聞くことができずにいた。 何だろう?と内心気になりながらワイワイはしゃぐクラスメイト達を見つめた。 「4年生の転校生が来るらしいぞ!」 聞き耳をたて得た情報は、4年生の転校生が来るというものだった。 なんだ。俺達に関係ないじゃん。 一気に興味が失せてしまった。 だって俺達と関わる事なんてあんまりないじゃん。 それなのにやたらと盛り上がっている教室が不思議で仕方なかった。 4年生って事は、シロと同級生か。 ほわほわと脳内で思い浮かんだシロのニカッと笑う顔。後でどんな子だったか感想を聞いてみよ。 シロと関わりがあるかもしれないと気づいた瞬間、また少しだけ興味が沸いた。 もしシロと転校生が同じクラスになったら、うん。 確実に話しかけて上手くいけば仲良しになるだろうな。 誰にでも優しいシロだから、馴染めない転校生に積極的に話しかけるのは間違いない。 もしもシロが俺よりも転校生の事の方が良くなったら…ちょっと嫌だな。
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