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好き、大好き…… どれだけ 伝えても伝えきれないほどに 次々込み上げてくる奏さんへの愛おしいって気持ち。 私の気持ち 少しは伝わったかな……? そんなことを おぼろげに考えながら ゆっくりと瞳を開ければ なぜか顰めっ面の奏さんがそこにいて 「……まさか、これで終わりとか言わないよね?小学生じゃないんだし」 「え、あっ」 言い訳する 隙も与えられないまま 後頭部をグッと押され 再び彼の唇と私の唇が激しく重なり触れ合った。 それは 息をするのも 忘れてしまいそうなくらいの 甘いキスの嵐に耐えられず 身体の力は抜け頭もクラクラしてきた…… 「今回はこれで許してやる。でも次は、ひかりからのディープなキス期待してるから」 「……意地悪。」 「ふっ、何を今更。じゃあ、ひかりは意地悪な俺は嫌いなのか?」 「……好き」 意地悪な奏さんも 私のことをいつも 包み込むように守ってくれる奏さんも どんな奏さんだって 私が大好きな奏さんにかわりはないから…… .
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