59人が本棚に入れています
本棚に追加
そういうことを重ねていくうちに、自然としたくなった。
その時にはもう、たくさん話して触って愛しくて、もっとたくさん触れ合いたい気持ちでいっぱいだったから、
「宏明さん、セックスしよう」
素直に言えた。
あまりに直接的に誘ったので、宏明さんは思い切りむせた。
そして、戸惑っていた。
「無理してないか?」
「無理なんかしてないよ。もう怖くないから、いっぱい抱いて、宏明さんのものにして」
いっぱいキスしていっぱい触って、リラックスさせて、とにかく痛くないように、と宏明さんのほうが緊張していた。
「そんなに心配しなくても、ちょっとくらい痛くても大丈夫だから、2人で気持ちいいことしようよ」
と言ったら苦笑した。
「痛かったら気持ちよくないだろ」
って。
「痛くてもいいから宏明さんとしたいってことだよ。そのくらい大好きってこと」
恥じらいもなく言ってみせたら宏明さんのほうが照れていた。
「……嬉しいこと言ってくれるな」
初めての時よりずっと気持ちが近付いていて、愛しくて嬉しい2回目だった。
絶対痛くしない、の宣言通り、すごく優しく丁寧に愛してくれた。
この時以来、性の悩みは解消した。
(ただし、誘い方を考えろ、もっと間接的に伝えてくれ、とリクエストされて、それは方法を考え中)
最初のコメントを投稿しよう!