不安

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 そういうことを重ねていくうちに、自然としたくなった。  その時にはもう、たくさん話して触って愛しくて、もっとたくさん触れ合いたい気持ちでいっぱいだったから、 「宏明さん、セックスしよう」 素直に言えた。  あまりに直接的に誘ったので、宏明さんは思い切りむせた。  そして、戸惑っていた。 「無理してないか?」 「無理なんかしてないよ。もう怖くないから、いっぱい抱いて、宏明さんのものにして」  いっぱいキスしていっぱい触って、リラックスさせて、とにかく痛くないように、と宏明さんのほうが緊張していた。 「そんなに心配しなくても、ちょっとくらい痛くても大丈夫だから、2人で気持ちいいことしようよ」 と言ったら苦笑した。 「痛かったら気持ちよくないだろ」 って。 「痛くてもいいから宏明さんとしたいってことだよ。そのくらい大好きってこと」  恥じらいもなく言ってみせたら宏明さんのほうが照れていた。 「……嬉しいこと言ってくれるな」  初めての時よりずっと気持ちが近付いていて、愛しくて嬉しい2回目だった。  絶対痛くしない、の宣言通り、すごく優しく丁寧に愛してくれた。  この時以来、性の悩みは解消した。 (ただし、誘い方を考えろ、もっと間接的に伝えてくれ、とリクエストされて、それは方法を考え中)
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