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初めて飲んだカルアミルクは、甘くて美味しかった。
「これお酒ですか?美味しい!」
モモタさんに言うと、
「ありがとうございます、今日は初めてってことなんで、気持ち甘めでアルコール低めにしてあります」
と微笑んだ。
由子ちゃんは、実はね、と打ち明けてくれた。
「私のとこも、ちょっと複雑なの。母はいわゆる愛人でね、私も弟も認知はされてるけど、父にとってはウチは2番目ってわけ」
私はとても驚いて、
「えー、全然わからなかった!由子ちゃん明るいから!」
と言ったら、
「私、ネアカなんだよねー、メソメソクヨクヨって性に合わないのよ!」
って笑った。
「お金には困ってないけどさ、それだけでオールオッケーかって聞かれたら、そうでもないよねー。
……だから、紅ちゃんの気持ち、少しだけはわかるつもり。次に何かあったら、私を頼ってよね」
「ねえ、早速頼りたいんだけど、他人とは言え戸籍上は叔父にあたる人と、19歳も年の離れた人と結ばれたこと、いいのかな」
ふと漏らしたら、
「紅ちゃん、人生は短いんだよ。愛し合ってる2人が離れたら時間のムダよ。戸籍や他人の目なんてどうでもいいから、たくさん幸せにならなきゃ。
年の差?激しくどうでもいいわ。栄養たくさんとらせて、長生きさせなさいよ。そんで紅ちゃんが太く短く生きたら、それで帳尻合うじゃない」
威勢よく返してくれた。
なんて肝のすわった人だろう。
由子ちゃんとは、ずっと友達でいられたらいいな、できるだけ大事にしよう、と決めた。
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