桜色の青春

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今日もあの日のように満開の桜の下。 私は土手に敷いたレジャーシートの上で1人座っている。 「あ、いた!ママー!」と大きな声で叫ぶ5歳の女の子。一緒に手を繋いでいるのは、ハルト。 そう、私達はあの花見の日からずっと一緒にいる。 25歳の時に結婚し、翌年に娘が産まれた。 そして今、私のお腹の中には2人目の新たな命 が宿っている。 付き合ってからも毎年欠かさず、この想い出の土手でお花見をしてきた。 そして満開の桜の下で今年も彼は叫ぶ。 「マコ、愛してるよ」と。 〜END〜
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