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「ほんなら、行ってくる。」
「うん。行ってらっしゃい。」
…朝。
仕事に行く藤次さんを見送る。
靴を履いて、鞄を受け取る時に、チュッと、藤次さんがキスをする。
「ええ子にしとるんやで?可愛い絢音。」
そうして頭を撫でて玄関を後にする藤次さん。
…いやあね。
まるで子供扱い。
たった5つ違いなのに、やんなっちゃう。
でも、暖かい唇に優しく触れられて、気持ちはときめくばかりで、鼻歌を歌いながら、朝の家事をこなし、お昼。
藤次さんのお弁当の残りをおかずに、ラジオを聴きながら食べていたら、玄関のベルが鳴ったので出てみると…
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