リナっしー死んだ森でハプニング?

9/13

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「いやいや、永戸さんでもちょくちょく驚いて足速になってたし……リナっしーが平気だったなんて、あり得ねーんだけど?」  さりげなくカズに暴露され、永戸は赤く染まった頬をリナ達から背けた。 「何の話しだカズ……別に俺は、幽霊なんか怖くねーし」  永戸に続き、菊谷も口を開く。 「俺は平気だ。だって、お化けより俺の方が強いからな……さっき、地面から生えてたゾンビの頭を、気づかずに踏んじゃったんだ。それで、お化けって触れるんだなって思ってたけど、あれもカズが持ってきた飾りだったんだな」 「あー、ゾンビな……そうそう、それも俺のです」  楽しげにそう答えるカズを、リナは冷たい目で見つめていた。  いや、流石に死んだ森にゾンビ置くのはヤベーだろっ!  見つけたのが、アタイじゃなくて良かったぜ。  下手したら、心臓が止まっちまうよ。  そんなの見ても動じない、菊谷の精神エグいな。  流石、組のボスだけあって次元が違う。  普通、永戸って奴みたいなリアクションになるだろうになー。  疲れ切った顔をしているリナへ、カズがいたずらっ子の様に問う。 「おい、リナっしー。この森に、人が住んでる訳ないって言い張ったのは誰だっけな? 俺の事、ガキだって散々馬鹿にしてくれたな……実際、俺が正しかった訳だし、ここは約束通り逆立ち歩きだろ?」
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加