死が突いた血

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つぎの日、学校で子ネコのことを言ったら。みんな見たい見たいと言いました。特にひとみちゃんが一番多く見たいと言ってました。なので、帰りにみんなをあんないしました。しげみはせまくて一人一人ネコのことを見にいきました。ネコを見たみんなは「かわいい」とか「まっくろ」とか色んなことを言ってました。まさとくんのあとにぼくが子ネコのことを見ました。あいかわらず高い声でした。昨日とちがって子ネコたちはぼくのことを見るとハッポースチロールから出てきたんです。それから子ネコはぼくにちかづいてきました。ぼくは手でさわることはできないけど、子ネコはぼくの足のところにきてグルグル回ってました。それを見たぼくは笑いました。 それから何回もぼくは子ネコを見にいきました。親ネコが子ネコといっしょにいるときもありますが、親ネコもぼくたちのことは気にしていませんでした。しばらくするとみんなはいっしょに見にくる日とこない日がありました。ですが、ひとみちゃんはまい日かならず「いっしょに見ていい?」とぼくに聞いてきました。ぼくもかならず「いいよ」と言いました。子ネコはぼくがようすを見にいくとかならずぼくの足元にきます。ひとみちゃんはそれを見ると「かわいいなぁ」と言います。ぼくは足をくすぐられてるみたいで笑ってしまいます。しげみの中はせまいですが、ひとみちゃんは子ネコのことをもっと見ていたいみたいで、ぼくがしげみに入ってるときもいっしょに入って見ています。 「やっぱりじゅんぺいくんに一番なついてるね」とぼくのことを見ながらひとみちゃんは言いました。ぼくはうなづいて、子ネコに「ひとみちゃんのほうにもいってあげて」と言いながらゆびをちょいちょいさしました。そうすると子ネコは小さくないてひとみちゃんの方にいきました。 ひとみちゃんは笑いながら「ありがとう」と言ってくれました。
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