死が突いた血

いつからかおぼえてないですが、しげみの中で、ひとみちゃんと子ネコを見てるとたまにひとみちゃんがぼくの手をにぎってくるようになりました。へんな話ですが、お母さんに手をにぎられてるみたいでした。

それから何日かした日でした。子ネコがしんでました。血まみれで、かさのほねがささってました。親ネコはぼくが近づくとシャーとなきました。

だれが言いはじめたかわかりませんが、子ネコをころしたのはぼくらしいです。たしかにぼくはへんです。学校のことをあまりおぼえてないし、家でもうまくねれません。それに、みんなが言うことはいつも正しいです。お父さんのこわれたかさを持って行ったのもぼくです。だからはん人はぼくみたいです。

そんなことがあってもひとみちゃんはぼくに話しかけてくれました。