何年経ってもお前が好きだ ※

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何年経ってもお前が好きだ ※

久しぶりに男性を受け入れたそこはまだまだ狭く、俊のものをキツく締め上げてしまう。 「うっ……葵締めすぎ……やばい」 「久しぶりだから、苦しっ……」 「ゆっくり動くから、辛かったら言って」  その言葉通り俊の動きは緩慢で優しかった。  ゆっくりと出し入れされる俊のものが、私の形を変えていく。  最初は約一年ぶりの圧迫感を堪えるので精一杯だったのだが、徐々に俊のもので慣らされていったようで、苦しさが和らいでいくのを感じた。 「大丈夫っ……?」 「んっ……大丈夫。さっきより慣れてきたみたい」 「もう少し動いてもいい?」  見れば俊はかなり苦しそうで。  本当は腰を動かしたくてたまらないところを、私のために我慢してくれていたのだろう。 「ん。もう動いていいよ」 「葵……俺すぐ出ちゃうかも。久しぶりすぎて、やばい……」 「大丈夫、俊のいいときに出して……」 「お前さ、まじで可愛すぎ……」  俊のスイッチが入ったようで、彼は強めに腰を打ちつけ始めた。  出入りをするたびに私の中がキュッとしまる。  指では届くことのない奥深くまで刺激され、私は息が止まりそうになった。 「あっ! 俊! 俊っ……」 「葵……キスさせてっ……」  腰の動きを止めることのないまま、俊は私の上に覆いかぶさりキスをする。  唇を啄むようなキスが何とも心地よく、緊張していた体の力が抜けていくような感覚に陥る。 「あっ……俺いきそ……葵、好きだ!」 「俊っ……」  奥深くに腰を打ちつけたまま、俊はビクンビクンと痙攣するかのように震えた。  息を荒げながら汗に濡れた前髪をかき上げる俊の姿は何とも色気に溢れていて、胸がぎゅっと苦しくなる。 「葵、体辛くない?」  行為を終えたあと、俊は私を腕枕しながら頬を撫でてそう尋ねた。 「俊が優しくしてくれたから、大丈夫」 「そっか。それなら良かった」 「俊……」 「ん?」 「俊はずるい。そんなに格好良くって……」 「またそういうこと……俺からしたら、お前の方がよっぽど心配だよ」 「私?」 「そうだよ。最初に別れようって言われた日、家を出る葵の姿にドキッとした。無性に色っぽくて、掴んでもすり抜けそうな感じがして、どうしようもなく焦った」  あの日、確かに俊はいつもと違った。 「高校の時から可愛かったけどな。俺の中ではずっと葵だけが一番だよ」  そう言いながら俊は私の唇を指でなぞる。 「たくさん傷付けて、散々遠回りしたけど……これからまたよろしくな」 「うん。でももう傷つくのは嫌だよ」 「わかってる。本当に反省したんだ。これからは死ぬまで大切にするから」 「またそういう大袈裟なこと言う」 「俺は本気だし」  それから恥ずかしさを隠すように俊に頭をぐしゃぐしゃっと撫でられた後、私たちは再びキスを交わした。
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