嵐直撃、頑張れ風紀

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嵐直撃、頑張れ風紀

星蕾(セイライ)学園の風紀室にて。 天井に届きそうなくらい高く積まれた書類の山! 山!! 山!!! 期限も提出先もテキトーに手当たり次第重ねてったから、次使う資料が下から4分の1くらいのとこにある…ジェンガかな? 「えーん。学生にこんな事務作業をさせるなんて…!給料出してよシノえもん」 「風紀委員長ともあろう人が情けない声出さないでください。あと、委員会活動はボランティアなので給料は無理です」 「マジレスされちゃった…腱鞘炎になったら慰謝料請求してやるからね!」 例年、新入生が入ってきて環境がガラッと変わる4月は風紀委員会の繁忙期だけど、決して狭くない風紀室が書類の海になるのは流石に異常事態。 風紀に勤めて3年目の俺が言うんだから間違いない。 まあ異常と言っても、既に原因は判明してまして。 書類の山の半分以上を締める始末書。 決まってそこに書かれている名前は『有野天馬(アリヤ テンマ)』 「もぉーせっかく平穏に高校卒業できると思ったのにー!また一波乱ありそう」 「いいからさっさと手を動かしてください。昼までに提出の書類だけでも終わらせないと」 ………はーい。
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