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「子供部屋……?」
率直に思った感想を述べる。
「ははは、子供部屋か。確かにそうだな。ここで暮らしている子達も、まるで子供のような子達だ」
部屋に足を踏み入れる社長の後に、帆志も続く。死角になっていた場所に、数人の人影が見えた。
「ちょっと、それ私のー!返してよっ!」
「早い者勝ちだ。俺が先に取ったから俺の」
「え、えっと、僕の食べる……?」
「喧嘩しないの。ほら、まだあるから」
「………」
みんなで机を囲んで、菓子をつまんでいた。アイドルとはかけ離れた光景に唖然とする。
そんな帆志を横目で見ながら、社長が手を打ち鳴らす。
「はい、君たち。注目」
みんな動きを止めて、社長に向き直る。
「みんなに紹介するよ。この子は君たちの新しいマネージャーになる、空見帆志マネージャーだ」
「……よろしく、お願いします」
期待とかけ離れたアイドル達に、落胆してしまう。
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