エイプリル・フール

「知りたい！」

　オカルト好きの血が騒いだ。これ、俺しか知らない情報になるんだよな、と思うと鳥肌が立った。

「誰ニモ、ハナサナイト、約束――、マア、大丈夫カ……。海底ノ物体ハ、ワタシタチノ種族ヨリ、オオキナ種族ガ、ツカッテイタ、ノリモノダ。トテモ、スグレタ、技術ヲ、モッテイタガ、スデニ、星ハ、ホロビテシマッタ。故障シテ、墜落シタラシイガ、機体ノナカニ、技術ノデータガ、ノコッテイナイカ、調査シタイ。発光スル、イキモノハ、墜落シタ種族ノ細胞ガ、地球ニ、適応シタ姿ダト、オモワレル。地球人ハ、ナンデモ、タベルノダロウ？　タベラレル前ニ、調査デキルダロウカ」
「得体の知れないものは、食べないと思うけど。怖いもの知らずの人はいるから、なんとも言えないかな」
「ナンデモ、タベル馬鹿バカリ、デナイコトヲ、イノル。ソレカラ、夜ニ発光スル花ハ、地球上ニ存在シナイ、アラタナ、エネルギー源ト、ナルモノダ。ワタシタチノ、ノリモノニ、利用スル、貴重ナ資源ダ。地球人ニ、ニタ外見ノ種族ガ、地球デノ適応ヲ、シラベルタメニ、定住シ、花モ、試験的ニ、ウエタソウダ。種族ハ、地球ニ、適応デキタト、キイテイルガ、地球独自ノ、病ニカカリ、全滅シタラシイ。花ダケガ、今モ、サキツヅケテイル。花ガ、サイテイル、地下ニハ、少量デ、トテツモナイ、エネルギーヲ、ハナツ、鉱石ガ、ネムッテイル」
「それが、本当の話なら、地球人も助かるんじゃないかな。それって、地球人が使っても大丈夫？」
「地球人ガ、ミツケテ、ツカイカタモ、ワカレバ、スキニスレバ、イイ。タダ、ソコマデ、頭ガ、キレル者ガ、イルカナ？」
「あんまり地球人を馬鹿にするなよ。地球人に頼るために、こんなことしてるんだろ？」
「ソウダッタ、ソウダッタ。地球人ニハ、ガンバッテ、モラワナイト」