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それにしてもkita3、いや北瀬さん……俺、予知能力者じゃないのに。話が勝手に……なんかみんな俺のこと予知能力者だと思い込み始めてる?
どうすんだよ、これ。北瀬さんには絶対、俺がCGアーティストKだなんて、言えないよ。
「オモシロイナ」
「んー……面白い? ちょっと俺、今思考が追いつかな――……え?」
声がした方を見ると、俺のそばに青い小鳥のエイプリルが飛んできていた。
「エイプリル、今しゃべった?」
「アア」
エイプリルがパタパタと、俺が持つスマホにとまった。
「タネアカシヲ、シテヤロウ」
「え?」
「ワタシノ、メヲ、ミテ」
「……うん」
俺はエイプリルのつぶらな瞳をじっと見つめた。
エイプリルの黒目が一瞬でシャッターのように開き、中から小さな黒い棒人間のようなものが現れた。
「うわああああ!!」
驚きのあまりスマホを放り投げて、のけぞった俺は頭を壁に強打した。
「……ってー」
「大丈夫カ?」
再びエイプリルが俺のそばに寄ってきていた。
「え? え? なに? おまえ、なんなんだよ!」
ジリジリと近づいてくるエイプリルから逃げたくて、俺は後ろに下がろうとしたが、壁があって下がることはできなかった。
「ワタシハ、オマエガ、アイタガッテイタ、地球外生命体ダヨ」
「へ? 地球外生命体? もうなに? 俺になにが起こってんの!? 予知能力者とか言われてるし! 知らないよ! 俺はただ作品を作っただけ――」
「アア、ソノ絵ヲ、カカセタノハ、ワタシダ」
「はあ? なに言って」
「ワタシハ、精巧ナ絵ヲ、カク技術ヲ、モチ、ワタシノ指示ニ、シタガウ、単純馬鹿ヲ、サガシテイタ」
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