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樹さんはどれに乗っても表情を変えない
ジェットコースターも、空中ブランコも、バイキングも、乗る前と全く変わらない
表情筋無くしたんかってくらい[ALL無]だった。
次は休憩がてら大好きな観覧車へ。
うわー建物がちっちゃくなっていくー!!
「今の観覧車は広いんだな」
「そうなんだ?!でも俺達男2人が乗っても広いとは言えませんね」
「ははっまぁ確かにな。この歳で乗ること滅多にないな。大我は高い所好きだもんな」
「うん!樹さん…なんかごめんね、俺だけ楽しんでるみたいで…」
「ん?これでも楽しんでるんだが」
たっ楽しんでたんだ…!
「よかったー俺だけかと。樹さんはいつぶり?」
「まー宏と大学生以来だな」
「そっかー、家族で来たことはある?」
「小学校までくらいかな」
家族で遊園地って…楽しそう
どんな感じなんだろ
「そっか…いーなー…」
「大我」
「ん?」
「俺の両親は今海外にいるんだ」
初めて樹さんが自分の親のことを話してくれた。
鮫島さんが樹さんの家系は医者の家系って言ってたけど
「うん」
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