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こんなこと初めてだ 「いや…なんかやっぱ違う」 「ぇえーーぅわぁっ」 「落ち着かん」 腕枕をし返すと大我の頬っぺがぷくっと膨れる その頬を指でツンと突く 「ぶっ…ちぇ」 「ククッ」 全く…飽きないなぁ 大我なりに気を使ってくれてるんだろう 腕枕している手をにぎにぎさわさわ握られる 可愛い 「大我、眠い?」 「んーん、しあーわせー」 質問と答えが合ってないけどまぁいっか 今まで話したことがないことを話すのは未知の世界で、このこと関してはすごく勇気のいることだ 「大」 「樹さん」 「ん?」 「樹さんが話したいって思った時でいいから。無理に閉じ込めてたもの…出さないでいいからね」 「…ありがとう」 「俺はずっと樹さんのそばにいるから。いつでも大丈夫」 「あぁ…」 俺は今から宏にも今まで誰にも話したことのないパンドラの箱を開ける
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