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樹さんが動きをピタッと止め俺の両頬を横に引っ張る
「ふぇっ?ぅぇえっ?」
「そんなに謝りたければ俺の居ない時に壁にでも言っとけ」
怖いぃぃっ怒られたぁぁぁ
「うぅっ…っ」
「大我、大丈夫。全部分かってるから。ずっと居るから。離れないから」
「んぐっ…ぅんっ…ぅん」
「俺が欲しいのは謝罪の言葉なんかじゃない。
大我、よく聞いて」
「ぅん…っ…」
「俺は謝って欲しい為に感謝されたい為にお前を守ってるんじゃない」
優しく頬を撫でてくれるその手は俺だけのもの
「番は一生。
お前の全てを受け入れる覚悟で噛んだんだ」
噛まれた首筋を指でなぞられると身体がビクンとなる
「でもそれは義務でもなんでもない。
お前が、大我がいいから」
上半身を起こされると
「大我が同じ気持ちなら、俺が大我から言われたら嬉しい言葉わかる?」
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