満開

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「はい、コーヒー。」 「ありがとう。」 ソファに座ってコーヒーを一口飲む。その苦さが二日酔い気味の身体を覚ます。 「大丈夫?」 「大丈夫。ていうか、私でいいの?」 昨日は大島の家で泥酔し、すっかり気持ちが大きくなった私は、如何に大島が魅力的かという話を本人に対し語った。 「じゃあ、俺たち付き合あう?」あの端正な顔つきで見詰めながら言われ、思わず「うん」と答え、その後流されるままになってしまった。 「なにが?」 隣に座る大島もコーヒーカップに口を付ける。 「昨日も話したけど、一目惚れなの。それに、食事も楽しくって。 でも大島さん、私なんかでいいのかなって。」 大島はローテーブルにコーヒーカップを置いた。 彼の少し茶色がかった瞳が、わたしの瞳を捉える。 「正直なところまだ、好き。とまでは言えないけど。 佳乃可愛いって思ってる。」 大島の整った顔が近づき唇が触れる、そのまま彼は私の肩を押し、2人でソファに倒れ、何度もキスをした。
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