Prolog

1/3
前へ
/5ページ
次へ

Prolog

???視点 「今ここで!生徒会書記様以外の全員の リコール を宣言する!」 「「「うおおおおおお!!」」」 体育館が熱気で包まれる。 体育館にいるの半分の生徒はやっとか、と呆れている様子で話をしていた。 「やっとかよ...」 「僕、副会長好きだったんだけどなぁ〜...」 「ま、あんだけ転入生の柊修斗(ヒイラギシュウト)にぞっこんだったらそりゃそうなるだろ」 「そうそう、仕事だって結局書記の 明山色葉(アキヤマ イロハ)様に全任せだったろ?」〜 「それは...う〜...」 「...そんな」 暗めの青い髪を、どこかのアニメのように靡かせる副会長。 不謹慎だろうが、その青い髪に青白くなっている肌は、よく似合っていた。 「「ど、しよ...」」 双子の庶務は2人で手を合わせてどうしよう、どうしよう、と慌てている。 かくいう俺も、いままでにないぐらい焦っていた。 「...」 ふと横に視線を向けてみると、 誰よりも不安そうな顔を浮かべている書記の姿。 ...お前はリコールされねぇのにな いつも小さな声で喋る書記が、 大きく口を開いた。 「あっ... まっ...て!」 この体育館にいる誰もが書記に目を向けた時、 目の前が真っ白になった。 ーー 生徒会長視点 END
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加