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最終章 青い鳥
私は彼との恋愛過程を思い出す度に何故か童話【青い鳥】を思い出す。
本当の幸せは案外近くにあったのだと、彼を好きだと思う度に思い知らされるから。
これからの未来を彼と共に歩む。
私はそうして幸せを掴んだ──。
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「あー!今のところ郁美、音外したでしょう」
「え、そうだった? ごめんなさい、美佳さん」
「っていうか、難易度高くない? この曲」
「そんなことないよ! 結婚式といったらこの曲なんだよ、エリ子」
「あっそ」
今、私と美佳、郁美の三人はとあるカラオケルームにいた。
入室してから一時間、同じ曲を何度も練習していた。
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