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反逆
「勝手に殺し合いなんて、こんな話納得いかないわ!!
こうなったら…
あなた、わかってるわよね?」
さちこの顔つきが180℃変わった。
「やるか…そうか、やるのか。
せっかく楽しく田舎暮らしができると思ったんだけどな。
ていうか俺たちどこいってもこうだな笑」
マナブが独り言のように呟く。
山田(夫)と山田(嫁)は事態が読み込めていないのか狐につつまれたような顔をしている。
「じゃぁとりま、山田さんとこは村長を殺ってもらっていいですか?他の村民はうちらでなんとかしますので。」
「へ?」
「あ、村長難しいみたいならうちで殺りますよ。その時は無理せずおっしゃってくださいね♪」
「は?」
「…どうしました?
あ!祟りの件ですか?
確かに!ちょっと気になりますよねー。
それも近々知り合いの術者に祓ってもらいますね!でも多分大幅に村民減るなら祟られないんじゃないかな。もしその祟りとやらがほんとならですけどね!」
「あ、あのっ!」
「はい?どうされました?」
「お二人は一体…?」
「え?あ、そうか。申し遅れました。
夫婦で暗殺をやってます。
あ、これ内緒ですよ笑
本来なら山田さんも秒で殺っちゃえたんですけど何かあるなぁって様子を探ってたの。ごめんなさいね。でもこんな楽しそうなことがあってたなんてね。」
「おいさちこ、悪い癖でてるぞー。
すいません山田さん、半分は聞き流してくださいね。なにぶん妄想癖がありまして…。」
「は、はぁ…」
「あ、そうだ!
私たちの今回のミッションを
“ゴーヤ”と名付けましょうか笑
『チームゴーヤ』エィエィオー!
さぁ山田さん!ご一緒に!」
困惑しながら山田夫婦は声をあげた。
「エィエィオー…?」
「はい!もういっちょ!」
「エィエィオー!!!」
「おぉ!そうです!
その調子で村長やっちゃいましょう!」
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