仲間

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◇ 「あのぅ、こんな感じでよかったでしょうか…?」 山田(嫁)が右手に鎌、左手に村長の首を持って玄関の前に立っている。 「なにせ初めてのことで…こんなかんじかなー?えぃっ!って…してきちゃいました。あ、主人は前回の決闘で経験済みですけども… あと村長さんご高齢でしたので大変やりやすかったです…お気遣い頂いてすみません…」 「いぃえー。奥さんやるときゃやるタイプって思ってましたよ♪私見る目だけはあるんです♪ さぞお疲れでしょう。さぁさぁこちらにどうぞ〜」 「あ、はいすみませんお邪魔しま… あれ?そういえばうちの主人はまだですか?先にこちらに行くといってたんですけど…」 「え?あぁ…ご主人はね〜 ほらあそこ」 さちこは部屋に繋がる廊下に無造作に置かれた物体を指差した。 「なに?ん? ギ…ギ…ギャー!! 頭が…主人の頭が…くびがぁぁぁぁーーーーー!!!」 腰が抜けた山田(嫁)は玄関にへたりこんだ。 「おいおい!お前どうした!?しっかりしろ!」 部屋の中から山田(夫)が出てきて狼狽している嫁を抱き上げる。 「え?あっ…あなた!生きてる! いったいどういう…」 「なんだ?」 山田(嫁)が指さすほうへ山田(夫)が振り返ると床にゴロンと自分の頭が置いてある。 「うわぁっ!!びっくりした! なんなんですかこれは!」 「ちょっとしたプレゼントですよぅ。 せっかくのご縁なので山田夫妻に楽しんでほしくて急遽作ったの♪ 喜んでもらえました?うふふ」 「え?!冗談がすぎますよ!心臓に悪い…悪趣味ですよ!」 「まぁまぁ山田さん、落ちついてください。 3Dプリンターでさっき急いで嫁が作りましてね。悪気はないんですよごめんなさいね うちのさちこは冗談が好きでして… おいさちこ悪ふざけがすぎるぞー」 そういいながらマナブは桐で作られた箱を抱えている。 「村長の首これに入れちゃってください。これ持っていまからみんなで行くところがありますんでちょっと急ぎましょう」
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