14人が本棚に入れています
本棚に追加
広いショッピングモールを一回りしたが見つからない。
「ふぅ…少し疲れたわね。
そりゃ体は若い頃のようにはいかないわね」
そしてモール内の珈琲屋さんに入った。
「いらっしゃいませ。」
「珈琲頂けます?」
「はい、ショート、グランデ、トール、サイズはいかがしましょうか?」
「グラン?
あっ…えぇとね、そうね…
この小さいのでいいわ」
緊張からかジワっと脇から汗が出てきているのを感じた
「はい、ではあちらのランプの下でお待ちください、できましたらお呼びします」
ランプ?あぁあれね。はいはい。
ランプのあるカウンターで待つ間ぐるっと店内を見渡してみた。
若いカップルに高齢の夫婦、中年のサラリーマン風もいれば主婦、ベビーカーを脇に置いておしゃべりする若いママ。
なんかここだけゆったり時間が流れてる気がした。
そして、
その中に見覚えのある顔が座っていた。
最初のコメントを投稿しよう!