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昨日と同じスーツに相変わらず壊れかけたメガネをしている懐かしい顔があった。
あっ…こんなとこにいたわ…。
この珈琲ショップはけして安い価格設定じゃないのにこの人ってば常連なのかしら…
失礼だけどみたかんじ裕福には見えないけど…いや、失礼なんかじゃないわ。
ゲス野郎には失礼なくらいがお似合いよ。ふんっ
出来上がった珈琲を受け取りあえて偵察をかねてヨシオの隣の椅子に腰掛けた。
ゆっくり珈琲に口をつける。
少し甘い香りがするが飲むとしっかり豆を感じる味だった。
ふぅ。
一息ついたところでいざ再度確認をば…
慎重に隣を盗み見ようとしたがうっかり目が合ってしまった。
とっさに目を逸らしたが向こうはまだこちらを見ているようだ。
どうしよう…
まさかバレてないわよね…
冷静を装って珈琲をまたひと口飲む。
「………なのか?」
…ん?何か言ってる…
え、わたしに…?
ゆっくりと顔だけ向けてみた
すると今度は目を見てはっきり言ってきた。
「ブラック飲めるようになったのか?」
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