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2人の言葉に愉快そうに笑うリーダー。
「良いだろう。お前達のその愚かな思いに免じて、死に方を選ばせてやる。さぁ、どう殺されたい?」
と、ヘンゼルがやや震える声で、リーダーにこんな提案をした。
「ならば僕達は、住み慣れたお菓子の家でこの命を終えたいです。あそこは、僕達にとってはとても大切な第二の我が家でした。なので、あの家で僕達の命を終わらせてください」
ヘンゼルの言葉に、まるで勝ち誇ったかの様に哄笑をあげるリーダー。
「良いだろう。では、折角だ。そこの双子の魔女達も、生贄共が無惨に泣き叫び、死に逝く様を見物させてやろう」
そう言って、彼女はヘンゼルとグレーテルだけではなく、私達も連れると、お菓子の家に魔法で転移した。
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