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再会
週明け、大学へ行くも匠には会わなかった。
むしろ、有紗が心配そうに声をかけてきた。
「真央…」
「有紗…、ごめん。」
「やめて!謝ってほしくて声をかけたんじゃないよ!
ごめんね、真央の気持ちを考えずに…。
それに好きだって言われた時、匠を殴ったのよ。
真央の事をバカにするなって言って。」
「殴ったの?有紗が?」
「うん。だって真央と付き合ってたのに、私に告白するような男だよ!」
「ありがとう。」
有紗は頬を赤くして笑った。
私達が笑い合って、すぐにそう言えばと話しはじめる。
「有紗、匠からメッセージがたくさん来てたんだけど。もしかして、殴られたって言いたかったのかな?」
「殴られたよ〜って、元カノに泣きつく?」
「う〜ん。」
「でも、案外やるかもね。メッセージ見てないの?」
「うん。面倒くさいし、今はあまりね。」
私達は話しながら、教室へと向かって歩き出した。
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