16時32分

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      だから靴箱にそのメモを見つけた時は、 心臓が止まりそうだった。 大事な話、だいじなはなし、しなはなじいだ どう変換しても、それは紛れもない事実。 屋上、放課後とくれば、漫画の中では確実にそれ(告白)の場面と決まっているからだ。 一瞬で脳内はお花畑。 思考を落ち着ける間もなく、軽快なステップで屋上を目指してはいたものの、いざその扉を前にしたら、 目をそらしていた事実に向き直ざるを得なくなった。 ーー そう言えば、、私って今まで1度でも三条 奏の視界に入ったことあったっけ? 名前だって知らないはずだし、 彼から目をつけられるほど私は可愛くもきれいでもない。 だったらこのメモは、、 ー 冷静に考えれば考えるほど、 急速にモヤのようなものが心にかかった。 もしかすると、いや絶対にこれは、クラスの誰かのイタズラだろうと。 屋上扉を開けた途端、頭の上からバケツの水がバッシャーンッ、、なんて光景を見たら親は泣くだろうな。 ここは一つ、扉を開ける前にミィちゃんに速攻で相談しなければ。 スマートフォンを取り出し、メールを開こうとしたところに、誰かの肩がぶつかった。
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